神事区分

• 恒例祭(こうれいさい)　…全国の神社で共通して行われる祭祀。
• 年占(としうら)　…その年のよしあし、作柄や漁の豊凶、毎月の天候を占う神事。
• 御奉射(おびしゃ)　…年頭にあたり災厄を防除する意味の弓射の儀式。
• 追難(ついな)　…悪鬼を祓い、疫病を除いて新年を迎える儀式で、もとは宮廷行事の一つ。
• 桃花祭(とうかさい)・神能(しんのう)　…宮島の嚴島神社で、中世、ご神前に桃花を供えたのが始まり。
• 夏越祓(なごしのはらえ)　…無事夏を越すため、蘇民将来に由来する「茅の輪神事」が行われる。
• 虫送祭(むしおくりさい)　…稲作に害をもたらす虫を追い払う儀式。
• 管絃祭(かんげんさい)　…宮島の嚴島神社などで、三管、三絃、三鼓の雅楽が奏される海の祭典。
• 御烏喰式(おとぐいしき)　…宮島嚴島神社では、鎮座地選定に神鴉が先導した古事に由来する。
• オハケ(おはけ)　…オハケは神宿となる当屋の目印で、神の降臨を願って催した祭事。
• 御注連(おしめ)おろし　…当屋や御当田に竹を立て、注連縄をはって神霊を迎える祭事。
• 宮座(みやざ)　…氏子の中から輪番などで当屋を出して主宰する祭事のこと。
• 神楽(かぐら)　…広島県は神楽が盛んな地域。県内隈なく神楽があって種類も豊富。
• 神儀(じんぎ)　…渡り拍子とも楽打ちともいい、歌詞を伴わない風流踊り。
• 太鼓踊(たいこおどり)　…備後南部一帯で、祭礼で奉納される太鼓を用いた踊り。
• 神殿入(こうどなり)　…世羅郡、双三郡、甲奴郡で祭礼の宵祭に行われる灯明行列。
• 火祭(ひまつり)　…大火や灯火、松明の火で、神を招く目印や浄化などの意味を持つ祭典。
• だんじり　…山車（だし）とも呼ばれ、御神霊の「依りまし」として練り歩く。
• 獅子舞(ししまい)　…霊獣である獅子が悪霊を圧服させるという信仰に由来する舞踊。
• 湯立(ゆだて)　…浄祓や卜占のため、釜の熱湯を笹でふりかける儀礼。
• 流鏑馬(やぶさめ)　…馬を馳せながら弓で的を射る神事で、年占いの意味を持つ。
• 神輿行事(みこしぎょうじ)　…神輿は神霊を奉安する輿で、神意の顕現として、勇壮に担がれる。
• 国恩祭(こくおんさい)　…山県郡に伝わる皇祚の無窮、国家の繁栄、郡内平穏を祈る祭事。
• 無言の神事(むごんのしんじ)　…福山市新市町に伝わる神事で、祭典は一切無言で行われる。
• 若宮祭(わかみやまつり)　…浄化し神として祀られた祖霊の慰霊祭で、若宮遊びと呼ばれた。
• 競漕(きょうそう)　…船を漕ぐ速さを競い、その勝敗によって吉凶を占う年占の一種。
• 競馬(けいば)　…馬の資質を競い合い、早駆けなどの行事を神に奉納するもの。
• 玉取(たまとり)　…玉を取り合ったり替え合ったりして、その年の福男女を決める。
• 綱引(つなひき)　…綱を引き合って力を競い、本来は作物などの豊凶を占う神事。
• 相撲(すもう)　…日本固有の格闘技で、農作物の豊凶を占う農耕儀礼の神事。
• 神明祭(しんめいさい)　…鬼火焚きや左義長などとも呼ばれ、小正月の火祭りの一種。
• 鳴釜(なるかま)　…神前の釜で熱湯を沸かし、釜鳴りの音の大きさや長さで吉凶を占う。
• 御田植(おたうえ)　…早乙女や代掻き牛が出て、囃しや田植歌に合わせて苗を植える神事。
• 焼石(やきいし)　…焼いた石を床面に投げ、砕け具合によって吉凶を占う。
• 五穀納め(ごこくおさめ)　…寅年と申年に、米、麦、粟、黍、稗の五穀を供えて祈念する神事。
• 餅(もち)つき　…餅は、共同体の生命力、力の源泉で、年中行事等の節目につかれる。
• 雨乞い(あまごい)　…干ばつ時等に行われ、祀る神は村々の氏神の他、竜神等雨天神が多い。
• 田の実(たのみ)　…旧暦の八月一日、稲の初穂を田の神・氏神などに供える穂掛けの神事。
• 式年祭(しきねんさい)　…決まった年ごとに行われる祭祀のこと。
• 潟祭(かたまつり)　…広島名産の牡蠣の養殖において、豊穣を願う神事。
• 日待祭(ひまちさい)　…特定の日に人々が籠って一晩明かす祭り。
• 夏祭(なつまつり)　…旧暦六月に行われる祭礼で、御霊信仰や厄神信仰に関わることが多い。
• 社日(しゃにち)　…春分・秋分に最も近い戌の日に、土地神を祭る。
• その他